10年目のキャンドルナイト

今年も湯田川温泉の足湯をお借りして竹燈籠に明かりを灯すことができました。
ブログをご覧いただきありがとうございます。湯田川温泉 理太夫旅館 若女将です。

東日本大震災から10年が経ちます。

震災のあった2011年3月11日の事だけを思い返せば湯田川温泉は大きな被害は無く、ただただテレビから伝わる各地の被害状況を見て唖然とするばかりでした。

その日を境に被災者の受け入れへと動き出すのですが、それまでの数週間、ぃゃ・・・数日間だったのかもしれませんが、あまり思い返したく無い記憶ばかりが残っています。いつまでたってもこれは消えないものですね。

10年前の3月11日、朝の写真です。

2011年3月11日は朝から大雪で雪かきをしながらバケツで沢山の雪灯籠を作りました。夜になったらローソクに火を灯すのが楽しみだったのに地震でそれどろこじゃくなりました。こんなに沢山の雪灯籠を作ったのは後にも先にもこの日限りです。

翌年の3月11日にキャンドルナイトがスタートしました。湯田川で指揮をとったのは「ますや旅館の若旦那」です。孟宗竹を利用して竹燈籠を作り火を灯しました。

3・11は毎年なぜか天気が悪くてのぉ〜。なごり雪だったり、大雨が降りだしたり、強風で竹燈籠が倒れたり、寒さに震えて火を灯す3月の冬空でした。被災地の避難生活がどれだけ過酷だったかと身に沁みるのです。

この10年の湯田川キャンドルナイトは、山大の学生さんや被災地から避難された方も手掛けてくれて、そして10年の月日に大学卒業や新しい生活場所へと移り住んで鶴岡を離れたり、また新メンバーの山大生さんが来たりと、出会いと別れがありました。

3・11に想いを馳せて湯田川で一緒に鎮魂の火を灯した皆さん、元気で暮らしていますか?

私たちは今、コロナ禍で大変なこともあるけれど、互いにそれぞれの場所で頑張っていきましょうね!

今年の3・11はとても穏やかな夜空です。

10年目の記念に一緒に灯し続けた「ますや旅館の若旦那」との写真を載せておきますね。懐かしく思い出してくれたらいいなぁ〜(*´∀`)

これからも何が起こるか分からない世の中なので、1日1日を大事に一期一会だと思って過ごしていきます。

10年目のキャンドルナイトを湯田川で火を灯してくれた可愛い娘たち、ありがとうねぇ〜

んだば、まだの~ -若女将-